チョコレートは便秘になる?

「チョコレートを食べて便秘解消ができた」という人もあれば、「チョコレートを食べると便秘になる」という人もいるようです。いったいチョコレートは便秘解消にいいの?悪いの?

結論を言うと、一般のチョコレートは人によって効果が変わりますが、高カカオのチョコレートはほとんどの人の便秘解消に効果的だと思います!

ドイツ人はチョコで便秘になった、、、

ドイツの研究によると、便秘持ちの人に、どの食べ物で便秘になったと思うかをたずねたところ、いちばん多く挙げられたのがチョコレートだったとの話があります。

ドイツ人はチョコレート消費が世界一なんです!
世界の主要国の一人あたりのチョコレートの年間消費量(2012年)は、ドイツが11.7kg。チョコレートの印象が強いベルギー4.5kg、フランス6.6kgの倍くらいチョコレートを消費しています。

日本は年間消費量が1.9kgなので、なんと日本の6倍もチョコレートを食べています。
そのドイツ人がチョコで便秘になるということは、チョコレートには食べると便秘になる成分が含まれているのでしょうか?

チョコレート×脂肪

チョコレートに含まれている脂肪分が、蠕動運動(消化物を移動させる腸の動き)を妨げるのではないかという意見があります。しかし全く逆の意見もあります。

カカオ豆に含まれる脂肪酸「オレイン酸」

チョコレートやオリーブ油に多く含まれる脂肪「オレイン酸」は、酸化されにくく、ヒトの体内では活性酸素と結びついて過酸化脂質をつくりにくいため、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善する働きがあります。

また、オレイン酸のもつ界面活性(乳化)作用により、腸内物をやわらかくして、腸の運動を良くし排便を促す作用があり、便秘解消に役立つと言われています。小腸で消化吸収されにくいため、肥満防止にも役立ちます。

チョコレート×カフェイン

コーヒーや紅茶、チョコレートなどのカフェインは腸の動きを刺激するので、便秘には効果的な気がしますが、利尿効果が高く、水分不足になると便秘を悪化させます。水をしっかり飲みましょう。

チョコレート×食物繊維

カカオの成分約17%、100gの中に約24gほどの食物繊維が含まれています。カカオ70%のチョコレート板の半分の食物繊維は、約4gほどになります。

食物繊維の目標摂取量は1日に20~25g、日本人は平均5~10gほど摂取が少ないので、チョコレート板の半分を食べると1日に必要な食物繊維の不足分の半分ほどを摂取できます。

不溶性食物繊維「リグニン」

不溶性食物繊維は水に溶けず、胃や腸で水分を吸収して数倍にも膨れ、便の容量を増やし、便通がよくなります。原材料であるカカオ豆に最も多く含まれる不溶性食物繊維「リグニン」には、次の働きがあります。

  • 便通が良くなる
  • カロリーのとりすぎの防止
  • コレステロールの余分な吸収を防ぐ
  • 血糖コントロールを助け、腸内の善玉菌が暮らしやすい環境を作る

ただし食物繊維はカカオ分の量に比例するため、ミルクチョコレートなどには少なく、ホワイトチョコレートにはほとんど含まれていません。カカオ成分が多いチョコレートを食べて、水分を摂取しましょう。

チョコレート×ポリフェノール

カカオに多く含まれているカカオ・ポリフェノールのカテキン、特にエピカテキンが抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、抗腫瘍形成作用、血糖上昇抑制作用、抗菌作用に効果があると言われています。

カカオ・ポリフェノールの整腸作用、腸内の有用菌群を増やすことにより、腸内を健康な状態に保つことができます。

ただし医学的効果が証明されているのは、カカオ・ポリフェノールが豊富に含まれるカカオマス含有量が70%以上のチョコレートだけなので、ご注意を。

チョコレートで便秘解消する方法

  • カカオマス含有量70%以上の高カカオのチョコレート
  • 一日にチョコレート板の半分ほどを食べる
  • 小分けにして、2時間おきなどで食べると、より効果的
  • 水分をしっかりと取る