チョコレートは昔、薬だった!?

チョコレートの主原料カカオは、最も古い記述が残っているアステカ王国ではカカオは「神々の食べもの」=「テオブローマ・カカオ」と呼ばれていた。ヨーロッパ中に広がると、チョコレートは健康増進剤や万能薬の飲み物とされ、精神的な無気力から身体的な消化器関係まで、薬として100以上の用法で治すのに使われた。

神々の食物

ココアやチョコレートの原料であるカカオの歴史は大変古く、ルーツを辿るとなんと4000年以上も前。紀元前2000年頃には南米の古代文化圏で「神々の食物」=「テオブローマ・カカオ」として珍重されていました。甘いお菓子ではなく、中に詰まったカカオ豆を生のまま食べていました。

その後、原材料のカカオ豆の種子をすりつぶしたものに香辛料などを加えて作る、苦くて、とても飲みにくいが、「元気になる」「活気づく」「快活になる」すばらしい薬効のある飲み物になりました。

古代アステカ人やマヤ人たちの生活を記した記録書によると、当時「チョコレート」は、薬として珍重され原料のカカオ豆には貨幣としての価値もありました。

1552年に発行されたバディアヌスの写本
「カカオの花はお風呂に香りを付けるのにとても優れ、それは役人の疲労を回復するとされてた」

1590年に発行されたフロレンティンの写本
「カカオ豆とトウモロコシ、それにハーブを混ぜ合わせたものが、発熱や動悸を和らげ、心拍を低下させる」

ヨーロッパでの利用

16世紀にアステカを征服したスペイン人・コルテスが南米から持ち帰ったショコラトルは、バニラやシナモンや砂糖を加えることで飲みやすくなり、ヨーロッパで広まって、王侯貴族の間で持てはやされていました。

「薬」として利用されていた記録が残っていて、その効用は100以上も記されていたと言われます。主に健康増進剤、滋養強壮、疲労回復、長寿、精神的な無気力、身体的な消化器関係などの効用が伝えられていました。

現代でのチョコレート

高血圧・動脈硬化の予防・改善と心筋梗塞のリスク低下などの研究が進み、科学的にも健康への効果が認められてきています。しかしながらチョコレートの効果は主にカカオ豆によるものなので、健康への悪影響が懸念される砂糖などが少なく、カカオ分の高いチョコレートを食べることをオススメします。