チョコレートの脂肪は良い!?

カカオ豆に最も多く含まれている栄養素は全体の約半分を占めている脂肪です。ですが、この他の食べものに含まれる脂肪と比べて良質なものです。

脂肪というと、悪いイメージをしがちですが、炭水化物(糖質)、たんぱく質と並ぶ「三大栄養素」で、人間にとって必要不可欠です。

カカオ豆の脂肪は、直接太ることにつながらない

カカオ豆の脂肪分を構成している主な脂肪酸はステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸の3種類です。このなかで一番多いのはステアリン酸で、体内に吸収されにくいという性質を持っています。ということはエネルギー源になりにくい、つまり体脂肪として蓄えられにくいというわけです。

また、3つの脂肪酸はそれぞれ、パルミチン酸とステアリン酸が飽和脂肪酸、そしてオレイン酸が不飽和脂肪酸という種類に分けられます。飽和脂肪酸は構造が安定していますが、不飽和脂肪酸は不安定な構造をしており、酸化しやすいのが特徴。

例えば、てんぷら油(不飽和脂肪酸がたくさん含まれている)を使った後、空気にさらしたままにしておくと変色し、悪臭を生じます。これが酸化です。カカオ豆に最も多く含まれているステアリン酸は飽和脂肪酸なので変質しにくいのです。チョコレートが長期保存できる理由はここにあります。