集中力アップ!テオブロミン

カカオ豆独特の、ほろにがい香り成分であるテオブロミンは、カフェインの仲間で、カフェインよりもマイルドな興奮作用があり、大脳皮質を刺激し、集中力、記憶力、思考力を高めます。また、自律神経を調節する作用もあるので、緊張を和らげリラックス効果も期待できます。

カカオ豆の学名「テオブロマ・カカオ」が由来の名前で、チョコレートやココアの苦味成分であり、他の食べ物にはあまり含まれていません。

治療への利用

1916年に「Principles of Medical Treatment」という書物が発行されると、テオブロミンは浮腫、梅毒などの治療に用いられるようになりました。

「The American Journal of Clinical Nutrition」によると、かつては動脈硬化症、狭心症、高血圧など循環器系の疾患の治療にも用いられたと記されています。

近年になると、血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬としても用いられるようになりました。

動物は注意が必要

チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、人間にとっては害になるほどの量ではないが、犬のようにテオブロミンの代謝速度が遅い動物にとっては害となります。

小型犬で50g程度、中型犬で400g程度のチョコレートを摂取すると、犬はチョコレート中毒を起こし、消化不良、脱水症状、過度の興奮、心拍数の低下などの症状が表れます。ひどくなるとてんかん様の発作を起こして死に至ることもあります。